リノベーション済みオフィスを借りる際の注意点とは?
築年数が経過したオフィスビルは都市部を中心に多く存在し、老朽化も進んでいるため、新たにテナントが入りにくくなっています。 それを避けるため、オフィスをリノベーションして新しい環境にするケースがどんどん増えている状況です。 とはいえ、築年数が経過していることに変わりはありません。 リノベーションが済んだオフィスを借りる際にどんな部分に注意するべきか、解説します。 ・相場より高くなっている可能性がある ・災害への備えは万全か ・水回りのリノベーションに要注意 相場より高くなっている可能性がある リノベーションにも当然費用はかかるので、リノベーションの費用を回収しなければなりません。 そのため、毎月の賃料にその費用が上乗せされるため、本来の相場からある程度高くなるのは避けられないでしょう。 もちろん、相場だけを重視し、築年数通りの内装、水回りを度外視して借りても従業員の不満が募るばかり。 大事なのは、相場より高くても費用対効果的に成立しているかどうか。 たとえ相場より高くても従業員にとって快適な環境で、固定費的に許容範囲であれば問題はないわけです。 相場からどれだけ高いのか、それが妥当な賃料なのか、複数のオフィスを吟味しながら確かめていきましょう。 災害への備えは万全か どれだけリノベーションをして環境を整えても、築年数が経過している事実は消えません。 特に70年代に建設されたオフィスビルは耐震基準が甘く、少し大きめの地震でダメージを受ける可能性もあります。 また雑居ビルを中心に、火災への備えが十分とはいえず、改善にも限度があるケースも。 この場合は、リノベーション済みのオフィスがどこまで災害への備えを行っているか、事前に確認しましょう。 例えば耐震補強をしている、火災が起きても脱出や消火が容易な環境になっているなど、見るべきポイントがいくつもあります。 これらの対策がとられていないオフィスは総じて賃料が安く、安さを求めて借りる企業も少なくありません。 万が一のことがあって従業員にもしものことがあれば悔やんでも悔やみきれないことに。 リノベーションも大事ですが、まずは災害への備えを確認することをおすすめします。 水回りのリノベーションに要注意 リノベーションが済んだといっても、実際は簡易的なリノベーションにとどまっているケースがあります。 その際に最も注意するべきは水回りのリノベーション。 昔のオフィスビルは和式トイレが普通で、時代に合わせてリノベーションを行います。 そのリノベーションが本格的な温水洗浄便座の導入か、和式トイレの上に洋式便器を置いただけのものかで全く異なります。 水回りのリノベーションにどれだけ費用をかけたか、長く利用する上で絶対に確認すべき部分です。 簡易的なリノベーションでは水回りのトラブルが発生しやすく、その都度ストレスを感じることになります。 水回りのリノベーションは本格的なものになれば相当な費用がかかり、賃料にも影響を及ぼします。 そのため、見た目だけ新しくしたようなリノベーションになりがちです。 内装の素晴らしさに騙されず、水回りのリノベーションの状況はかならず確認するようにしましょう。 この記事では、リノベーション済みオフィスを借りる際の注意点についてご紹介しました。 ・相場より高くなっている可能性がある ・災害への備えは万全か ・水回りのリノベーションに要注意 この記事がリノベーション済みオフィスを借りることを検討している方のお役に立てれば幸いです。