オフィスのレイアウト設計に欠かせないパーテーション。その中でも多く採用されているのが、「スチールパーテーション」と「アルミパーテーション」です。見た目は似ていても、素材の違いによって性能や価格、設置の柔軟性などに大きな差があります。用途や空間の目的に応じて適切な選択をすることが、快適で効率的なオフィス空間を実現する鍵となります。本記事では、両者の特徴や違い、選定ポイントについてわかりやすく解説します。

スチールパーテーションの特徴

高い遮音性と耐久性

スチールパーテーションは、鋼板を用いたパネル構造で、遮音性や耐久性に優れています。会議室や応接室など、外部の音を遮断したい空間に適しています。また、耐火性にも優れており、安全性の面でも評価されています。

重厚感と高級感のある仕上がり

フラットでマットな仕上げが多く、落ち着いた印象を演出できるため、企業の信用力を示す役員室や面談スペースにもおすすめです。遮音性を求める医療施設や公共施設でも多く採用されています。

設置には専門工事が必要

パネルが重く、組立には一定の施工時間と専門技術が必要です。一度設置するとレイアウト変更がしづらく、長期使用を前提とした設計に向いています。

アルミパーテーションの特徴

軽量で扱いやすい

アルミパーテーションはアルミフレームと薄いパネルで構成されており、非常に軽量です。そのため、施工が簡単で、短期間で設置が完了します。テナントオフィスや仮設ブースにも対応しやすい点が特徴です。

コストパフォーマンスに優れる

材料費と工事費が比較的安価で、予算を抑えたい場合や短期利用を想定した空間に最適です。必要に応じてレイアウトの変更や解体も容易に行えます。

デザインの自由度が高い

パネルにガラスを組み込んだり、カラーリングを変えたりすることで、比較的自由なデザインアレンジが可能です。明るく開放感のある空間づくりにも適しています。

スチールとアルミの性能比較

横スクロールで確認いただけます。

※一般的な傾向であり、製品仕様により異なります。

選定時のポイントと適した使用シーン

使用目的に応じて選ぶ

スチールは「静かな空間」「重厚な印象」「耐火性が必要」な場所に適しており、会議室や医療・教育施設向き。一方、アルミは「手軽な施工」「明るいデザイン」「コスト重視」な場面に向き、執務エリアやフリーアドレス空間に好まれます。

将来的なレイアウト変更も視野に

スタートアップや人員の流動が多いオフィスでは、柔軟に移設できるアルミ製が有利です。逆に、安定した運用が前提の施設では、スチール製でしっかりと空間を仕切る方が長期的にはコスト効率が良い場合もあります。

メンテナンスと耐久年数

スチール製は表面にキズがつきにくく、長期間美観を保てます。アルミ製は軽量ゆえに耐久性にやや劣りますが、部分交換や補修が容易です。