集中力を高めたい会議室や作業スペース、冷暖房効率を高めたいエリアなど、オフィスにおける「空間の質」は業務の生産性に直結します。そんな中、注目されているのが「防音性」「断熱性」に優れたパーテーションの導入です。デザイン性はもちろん、機能面でも効果を発揮するパーテーションは、快適な職場環境づくりに欠かせません。本記事では、防音・断熱といった性能に注目しながら、目的別のパーテーション選びのポイントや導入事例をご紹介します。

防音性・断熱性を求める理由とは？

オフィスにおける騒音の影響

オープンオフィスでは周囲の話し声や電話音、コピー機の動作音などが集中力を妨げる原因に。とくに来客対応やオンライン会議の際には、情報漏洩の観点からも音の遮断が重要です。

空調効率の改善と省エネ

空間が仕切られていないと、冷暖房が効率的に行き届かず、電気代の増加にもつながります。断熱性の高いパーテーションを活用すれば、エリアごとの温度管理がしやすくなり、快適性とコスト削減を両立できます。

防音パーテーションの特徴と活用シーン

パネル材質による効果の違い

遮音性を重視するなら、石膏ボード入りや吸音材を内蔵したパネルタイプが有効です。音を「通さない」構造だけでなく、「反響を抑える」設計もポイントです。

会議室・応接室での活用

重要な打ち合わせや機密情報を扱うスペースでは、外部への音漏れを防ぐ防音パーテーションが必須。スライド式や天井まで届くタイプを選べば、より高い防音効果が期待できます。

個別ブース・集中スペースにも最適

防音性能に優れたパーテーションを使って設けた個別ブースは、在宅勤務明けの社員やWEB会議が多い業務に最適。遮音性と視覚的な遮蔽で集中力をサポートします。

断熱パーテーションの特徴と導入メリット

熱を遮断する仕組み

断熱性のあるパーテーションは、内部に断熱材を挟み込んだパネル構造で、外部からの熱や冷気を遮断します。外壁に面した執務エリアやエントランス付近など、温度変化が大きい場所で効果を発揮します。

電気代の削減と環境配慮

エアコンの効きが良くなることで消費電力が抑えられ、電気代の削減や環境負荷の軽減にも貢献します。省エネ対策の一環として導入を検討する企業も増加中です。

冬場の冷え対策・夏場の暑さ対策に

冷暖房の空気が広い空間で分散してしまうことを防ぎ、特定エリアだけを快適に保つことができます。快適な室温環境は、業務効率の向上にもつながります。

機能性パーテーションの選び方と注意点

用途に応じた素材選び

防音性を重視するなら吸音材・石膏ボード入り、断熱性を重視するなら断熱パネル・樹脂素材が効果的です。また、パネルの厚みも性能に大きく関係するため、カタログだけでなく実物の確認が理想です。

設置場所の寸法・構造を確認

高性能なパーテーションはサイズや重量が大きくなりがちです。通路幅や天井高、既存の家具とのバランスを見ながら設置場所を検討することが必要です。

メンテナンス性や移動性も重要

固定式か可動式か、清掃のしやすさなど、長期的な運用に関わる要素も見逃せません。とくにレイアウト変更の多いオフィスでは、移動・再設置が容易なタイプが重宝されます。