オフィス工事に必要な9つの工事・費用とは?
新たに事業を始めたいと思っている方にとって、今の時期にオフィスを構えるのはどうだろう?と悩むところですが、少しずつ新型コロナウイルスの感染拡大が終息してきた今、新たなチャンスの時期かもしれません。
もしも新たにオフィスを構えようとしているのなら、オフィスとして活動を開始するまでに、どんな工事が行われるのでしょうか?この記事では、オフィス工事に必要な9つの重要な工事をご紹介します。
- ・オフィス工事に必要な9つの工事の内容
- ・オフィス工事に必要な費用について
オフィス工事に必要な9つの工事の内容
まずはオフィス工事に必要な9つの重要な工事と、それぞれの工事の内容をわかりやすく説明します。これらの工事は必ずしなければならないものと、必要なら行う工事があるのでケースバイケースです。
STEP1 仮設工事
まずは仮設工事を行います。仮設工事というのは工事に必要な足場を作ったり、工事に必要な設備をオフィス内に入れたりする作業です。工事中に使用するトイレなどを設置することもあります。
例えば、ビルなどの一室のオフィス工事を行う場合には、壁や床に傷をつけないようなシートを使用するケースもあります。工事を行う場合には必ず行われる最初のステップです。
STEP2 鉄筋工事
鉄筋工事といっても重い鉄筋を壁などに埋め込む作業ではなく、石膏ボードを壁に貼るときに使用する軽量鉄筋です。石膏ボードは2枚1組で使用しますが、2枚の間に軽量鉄筋を入れて壁にします。
石膏ボードはオフィス内の仕切り用の壁として活用されます。レイアウトによっては鉄筋工事に時間がかかるケースもあります。
STEP3 建具工事
建具工事は石膏ボードで仕切った各部屋の出入り口に取り付ける扉や窓に取り付けるサッシなどの工事です。当然サッシにはガラスを入れて使用しますが、ガラスの種類も豊富なのでイメージに合ったものを選べます。
また、セキュリティ対策として、サッシやドアなどの扉に特殊な金具を取り付けたりもできますし、扉やサッシなどの素材の種類も豊富なので、設計の段階で希望を伝えておくのがおすすめです。
ちなみに設置が簡単で入手が簡単な既製品を使用すれば、時間がかからず費用も節約できます。オリジナルな建具をお願いするときには、時間も費用もかかります。
STEP4 内装工事
内装工事は、床や壁や天井などの工事です。例えばコンクリートの壁や天井にパネルや壁紙を貼ったり、必要があれば塗装を施したりします。特に壁紙は好みのデザインのものが多く、企業イメージに合ったものを選べます。
防音が必要な部屋には、防音素材を使用して壁や天井の内装を行ったりしますが、火災などが起きたときに毒素がでにくいタイプのものや、燃えにくいタイプの素材を使用すると被害を最小限に抑えることもできます。
STEP5 パーティション工事
パーティション工事は部屋ごとの仕切りを作るときに使用します。パーティションの種類も豊富なので、好みや用途に応じたタイプを選べます。例えば開閉式にすれば必要なときに広いスペースを確保できます。
素材も豊富です。形ももちろん色々とあるので、パーティションで仕切りを作って開放的なオフィスを作ることも可能です。
STEP6 電気工事
照明器具・スイッチ・電話のための配線を行います。もちろん照明器具などの設置も行います。この工事については天井の照明がすでに取り付けてある居ぬきのオフィスの場合、不要ならば工事を省くことも可能です。
ちなみに電気工事のときにLAN配線を一緒に行います。別々に行うよりは同時に行った方がやりやすいからですね。
STEP7 空調換気設備工事
オフィスでは一般家庭用のエアコンを取り付けていることもありますが、多くの場合は業務用の空調換気システムを導入するケースが多いです。このときの配線や配管工事を、電気工事と同時に行うケースもあるでしょう。
空調や換気設備の工事は、設置後にテスト運転を行います。このとき微調整をしてくれる業者もいますが、行わない業者もいるので業者選びは重要なポイントです。
STEP8 消防設備工事
オフィスとして使用するためには、消防設備工事を行う必要があります。消防設備工事では、火災報知器の設置や消火設備と非難設備を行います。万が一火災が発生したときのためのスプリンクラーも必要です。
これらの設備は、すでにオフィスビルに設置されているものですが、設備が古くなると、いざというときに使用できないなんてこともあるので、チェックをしてもらうことも重要です。
STEP9 サイン工事
オフィスビルなどの外壁に看板がありますが、このビルにはこんな会社が入っている、というのを外に教えるための看板の設置やネオンの設置がサイン工事です。
外看板だけじゃなくて、ビルの中に案内板がありますが、実はこれもサイン工事に含まれます。
オフィス工事に必要な費用について
オフィスの工事に必要な工事は全部で9つありますが、これらの工事にかかる費用が気になります。基本的には坪数でおおよその費用がわかりますが、内装のデザインや使用する素材によって変わってきます。
坪単価のみでどのくらいの費用がかかるのかというと、1坪あたり10万円程度かかると思って間違いはありません。ただし工事を行う前の室内の状況によっては、平均費用を大きく上回る可能性もあります。
例えばスケルトンの状態で工事を行う場合、何から何まで工事が必要になるので、平均よりも高くなるのは間違いありません。費用を抑える必要があるなら居ぬきのオフィスを借りれば抑えられます。
この記事では、オフィス工事に必要な9つの工事・費用についてご紹介しました。
- ・オフィス工事に必要な9つの工事の内容
- ・オフィス工事に必要な費用について
オフィスが快適だと働く従業員も作業がしやすく効率も上がります。また、会社の雰囲気に合ったオフィスは、外から来た方にも良い印象を与えます。しかし費用や期間がかかるものでもあります。
なので、予算に応じた場所選びや設備投資、そしてオフィス作りを行うのが理想的です。この記事が、今オフィス工事でお悩みの方のお役に立てれば幸いです。