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知らないと損!オフィスの原状回復工事と注意点

自社ビルを持っていない限り、オフィススペースは賃貸契約を結びます。事業内容や企業の成長に応じて利便性の良い場所を求めることはよくありますが、賃貸契約を解約する際に必要なのが「原状回復工事」です。

この記事では、オフィスの原状回復工事とは何か、原状回復工事のトラブル、トラブルの予防方法についてご紹介しています。

  • ・オフィスの原状回復工事とは
  • ・オフィスの原状回復工事のトラブル事例
  • ・オフィスの原状回復工事トラブルが起こる理由と防止策

オフィスの原状回復工事とは

企業がオフィスの賃貸契約を結ぶ時、オフィススペースには何も無い状態で契約します。賃貸契約後に改装工事などを行って事業を開始します。一般住宅とは違ってオフィスはある程度の改装工事ができるケースが多いのです。

その場所で事業展開をしていく内に、より利便性の良い場所へと移転する企業も出てくるでしょう。当然その時には今使用しているオフィスの賃貸契約を解約するケースもあります。この時、元の状態に戻す工事を行います。

これが原状回復工事です。基本的には借りた時と同じ状態に戻すのが条件ですが、実は近年、原状回復工事のトラブルも起こっているので、トラブルにならないような工夫も必要になっています。

オフィスの原状回復工事のトラブル事例

ここでは、実際に起こったオフィス原状回復工事のトラブル事例を3つご紹介します。これからオフィス契約をする方や、原状回復工事を予定している方は、ぜひお役立てください。

原状回復の見積もり金額が高い

オフィス契約の解除をすると、業者が見積もりを行います。見積り後の金額を見ると想像していたよりも高かった。こんなトラブルはオフィス以外にも多いものですが、このトラブルの原因は貸主指定の業者であることです。

見積りが高いので別の業者に依頼したいと話しても、契約違反になると返答されることも多いようです。この場合は契約書を確認してみましょう。契約書に貸主の指定した業者に原状回復工事を依頼すると記載されていることが多いです。

記載されている以上は従う必要があるので、大きなトラブルに発展する可能性もあります。契約時に原状回復工事についての項目をしっかりとチェックする必要があります。

敷金・礼金・保証金が戻ってこない

オフィスの賃貸契約を行う時、敷金や礼金そして保証金を支払います。これらのお金は退去時の原状回復工事の費用に充てられますが、多少は戻ってくるという認識の方がほとんどです。

ところが、実際に原状回復工事の見積もり金額と、敷金や礼金や保証金がほぼ同額であるケースが多く、トラブルに発展することも多いのです。これも実は貸主の指定した業者による見積りが原因です。

見積りを確認してみると、一般の業者よりも高額であるケースも多いようで、やはり酷い時には裁判に発展するケースもあるようです。

クロスやカーペットの原状回復工事の費用を別途請求された

クロスやカーペットが汚れているということで、原状回復工事の他に請求されるケースの報告も多いようです。例えば原状回復工事の費用として敷金・礼金・保証金全てを回収され、さらに別途請求されます。

契約書をチェックしてみると、クロスやカーペットの原状回復も含まれていて、別途請求されると記載されている場合は従わなくてはならないので、必ず契約書の確認は行わなくてはなりません。

このようにオフィスの原状回復工事のトラブルは意外と多いので、トラブルにならないために必要な対策が必要になるのです。

オフィスの原状回復工事トラブルが起こる理由と防止策

なぜオフィスの原状回復工事でトラブルが起こるのでしょうか?それは原状回復工事の解釈の違いが原因です。借主、貸主、業者それぞれが解釈に違いがあるので、契約時に解釈の差が出ないよう確認する必要があるわけです。

万が一のために、音声や動画を録音・録画しておくのも良いでしょう。また、契約上どうしても貸主指定の業者の利用が必要であれば、その金額が適正であるかどうかを確認するために、別の業者の見積もりをするのも大事ですね。

通常損耗・経年劣化の認識の確認も必要です。ちなみに国交省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」ですが、オフィスは適用外なので基本的には契約書に従わなければならないことも頭に入れておきましょう。


この記事では、オフィスの原状回復工事とは何か、オフィスの現状工事のトラブル例、トラブルが起こる理由と防止策を紹介しました。

  • ・オフィスの原状回復工事とは
  • ・オフィスの原状回復工事のトラブル事例
  • ・オフィスの原状回復工事トラブルが起こる理由と防止策

この記事がオフィス回復工事でお悩みの方のお役に立てると幸いです。