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ホーム空間のムダをなくす!収納と動線を意識した設備導線設計のコツ

空間のムダをなくす!収納と動線を意識した設備導線設計のコツ

オフィスづくりでは、デザインや家具選びに注目が集まりがちですが、実際の働きやすさを左右するのは「動線」と「設備配置」です。コピー機や収納、配線設備などの配置が適切でないと、無駄な移動が増えたり、スペースを圧迫したりする原因になります。逆に、収納と設備導線を計画的に設計すれば、限られた空間でも効率よく快適なオフィス環境を実現できます。

本記事では、空間のムダを減らし、業務効率を高めるための設備導線設計のポイントをご紹介します。

  • ・動線設計の基本は「最短距離」と「混雑回避」
  • ・収納の配置でオフィスの使いやすさが変わる
  • ・設備導線を考えたレイアウト設計
  • ・将来のレイアウト変更を見据えた設計

動線設計の基本は「最短距離」と「混雑回避」

業務の流れを可視化する

まずは社員の一日の動きを観察し、「どこからどこへ移動するのか」を整理することが重要です。例えば、書類を印刷して会議室へ持ち込む流れが多い場合、コピー機と会議室の距離が近い方が効率的です。業務の流れを理解したうえで配置を考えることで、無駄な移動を減らすことができます。

人の流れが集中する場所を避ける

コピー機や共有棚を通路の中心に置くと、人が集まりやすく動線が混雑します。設備は通路の端や壁際に配置することで、スムーズな人の流れを確保できます。特に通路幅は90〜120cm程度確保すると、すれ違いも快適になります。

収納の配置でオフィスの使いやすさが変わる

共有収納と個人収納を分ける

書類や備品などを一つの場所にまとめてしまうと、取り出しの際に混雑が発生します。部署ごとに共有収納を配置したり、個人ロッカーを導入することで、アクセスの分散が可能になります。

「使う場所の近く」に収納を配置

収納は「必要な場所の近く」に置くのが基本です。例えば、会議室の近くにはプロジェクターやケーブル類を収納する棚を設置すると、準備や片付けがスムーズになります。使う場所と収納場所が離れていると、日常業務の効率が下がってしまいます。

設備導線を考えたレイアウト設計

電源・ネットワーク配線を計画的に

PCやモニター、プリンターなど、オフィスには多くの電源設備が必要です。床下配線や配線ダクトを活用することで、ケーブルの乱雑さを防ぎ、安全で見た目にも整った環境を実現できます。

コピー機や複合機の配置を工夫する

複合機は多くの社員が利用する設備のため、アクセスしやすい位置に置く必要があります。ただし執務席のすぐ横に配置すると、騒音の原因になることも。適度な距離を保った配置が理想的です。

将来のレイアウト変更を見据えた設計

可動式家具で柔軟な対応を

オフィスは組織の成長や働き方の変化に応じて、レイアウトを変更することがあります。キャスター付き収納や可動式パーテーションを導入しておくと、柔軟に空間を再構成できます。

余白スペースをあえて残す

限られた空間を最大限活用しようと家具を詰め込みすぎると、将来的な変更が難しくなります。一定の余白を残しておくことで、設備追加や席数増加にも対応しやすくなります。


オフィスの使いやすさは、家具の配置だけでなく、設備や収納を含めた「導線設計」によって大きく変わります。業務の流れに合わせた動線計画、適切な収納配置、整理された配線環境を整えることで、空間のムダを減らし、働きやすい職場を実現できます。特別な設備を導入しなくても、配置の工夫だけで効率は大きく改善します。これからオフィスを設計・改修する際には、ぜひ「設備導線」という視点を取り入れてみてください。