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ホーム働きやすい空間づくりに!固定式パーテーションの活用術

働きやすい空間づくりに!固定式パーテーションの活用術

オフィスレイアウトを効率化し、働きやすい環境を実現するために欠かせないのが「固定式パーテーション」です。視線や音を遮ることで集中力を高め、適切なゾーニングにより業務効率も向上します。近年では、デザイン性や機能性を備えた製品も増え、多様な働き方に対応できるツールとして注目されています。本記事では、固定式パーテーションの種類や導入メリット、設置のポイントまでを徹底解説し、より良いオフィス空間づくりに役立つ情報をお届けします。

  • ・固定式パーテーションとは
  • ・固定式パーテーションの素材とデザイン
  • ・活用シーン別の導入例
  • ・導入時のポイントと注意点

固定式パーテーションとは

ローパーテーションとの違い

可動式や簡易型と異なり、床や天井にしっかりと固定されるタイプのパーテーションです。移動や取り外しが容易ではない分、遮音性・耐久性・デザイン性に優れており、常設スペースに向いています。

設置には工事が必要

多くの固定式パーテーションは施工が必要となり、専門業者による設置工事が前提です。建物の構造や消防法、避難経路などにも配慮した設計が求められます。

固定式パーテーションの素材とデザイン

ガラスパネル

視界を遮らずに空間を仕切れるため、開放感と明るさを両立できます。役員室や応接室、会議スペースなど、デザイン性を重視する場面に最適です。

樹脂・パネル式素材

カラーや質感のバリエーションが豊富で、企業イメージに合わせた空間演出が可能です。遮音性や断熱性に優れたタイプもあり、機能性重視のオフィスに適しています。

スチール製

ホワイトボードとしての活用が可能で、耐久性も抜群。教育現場や研修スペースなど、実用性を求められる空間におすすめです。

活用シーン別の導入例

会議室・応接スペース

固定式パーテーションで囲った空間は、外部の視線や音を遮断でき、機密性の高い打ち合わせにも対応可能。落ち着いた雰囲気で集中した議論が行えます。

個人ブース・集中スペース

オープンオフィスの一角にパーテーションで囲まれた集中ブースを設けることで、個人業務の効率が向上します。テレワークの普及により、個別作業に適した空間の需要も高まっています。

執務スペースのゾーニング

チームごとに固定式パーテーションで区切ることで、業務内容に応じた空間分けができ、社内動線もスムーズになります。業務にメリハリが生まれ、集中と交流のバランスを取ることが可能です。

導入時のポイントと注意点

レイアウト計画は事前にしっかりと

固定式は簡単に位置変更できないため、将来のレイアウト変更や増席の可能性も含めて検討することが重要です。避難経路の確保や採光の妨げにならない設計も欠かせません。

消防法・建築基準法への対応

高さや配置によっては建築法令上の規制を受ける場合があります。事前に専門業者に相談し、法的条件や施工基準をクリアした上での設置が求められます。

空調・電源・配線の計画

パーテーション設置によって空調の効率が変化したり、コンセントの位置が不便になることもあります。設計段階で設備の配置もあわせて見直すと、使い勝手のよい空間が実現します。


固定式パーテーションは、オフィスにおける業務効率と快適性を両立させる重要な要素です。視線や音をコントロールすることで集中力を高め、空間を明確に区切ることで働き方の多様化にも対応できます。導入時には法令・空調・配線など多方面への配慮が必要ですが、綿密な設計を行えば、より質の高いオフィス環境を実現できます。長期的な視点でオフィス改革を進めるなら、固定式パーテーションの活用をぜひご検討ください。